試合が終わったあと、得点を残しているチームと、残していないチームでは、1年経ったときに手元にあるものがまったく違います。残していれば「今年は何勝何敗」「あのチームには勝てている」「第2セットを落としがち」が答えられます。残していなければ、覚えている範囲の印象しか残りません。
この記事では、ラリーポイント制の数え方のおさらいから、何を記録すれば足りるか、試合中につけるか・あとから書くかの使い分けまでをまとめます。
要点
- 残すのはセットごとの得点だけで足りる。 勝敗は得点から分かる
- 勝敗そのものは記録しない。 両方持つと、どこかで必ず食い違う
- 練習試合は試合中に、大会はあとからまとめて、が現実的
- 出場メンバーも一緒に残すと、どの並びで勝てたかを振り返れる
ラリーポイント制のおさらい
現在の6人制はラリーポイント制です。サーブ権に関係なく、ラリーに勝ったほうに1点が入ります。
| 項目 | 6人制 |
|---|---|
| 1セットの点数 | 25点先取・2点差がつくまで続く |
| 最終セット | 15点先取・2点差 |
| セット数 | 3セットマッチ(2セット先取)または5セットマッチ(3セット先取) |
24対24になったら、2点差がつくまで終わりません(デュース)。上限を設ける大会もありますが、標準のルールに上限はありません。
9人制やソフトバレー、ママさんバレーの大会では、21点制や1セットマッチを採ることがよくあります。 要項の確認が要ります。6人制・9人制などの違いは競技区分に、ルール全体はバレーボールのルールにまとめています。
サーブ権の移り方
点の入り方とあわせて覚えておきたいのが、サーブ権の移り方です。
- サーブを打った側がラリーに勝つ → 同じ人がもう一度サーブを打つ
- 受けた側がラリーに勝つ → 受けた側に点とサーブ権が移り、時計回りに1つローテーションしてからサーブを打つ
試合中に点をつけるときは、どちらがサーブを打っているかも一緒に見ておくと、ローテーションの間違いに気づけます。
紙のスコアシートでは残らないもの
公式戦では記録員がスコアシートを付けますが、練習試合ではほとんど付けません。 付けたとしても、その紙はどこかへ行きます。
結果として、こういう質問に答えられなくなります。
- 今年、何勝何敗だったか
- あのチームには勝てているのか
- セットを取られるのは第何セットが多いのか
- 誰が出た試合で勝てているのか
どれも、セットごとの得点と出場したメンバーさえ残っていれば分かることです。
何を記録すればいいか
凝る必要はありません。次の項目で十分です。
| 項目 | 例 | なくても困らないか |
|---|---|---|
| 日付 | 2026年10月18日 | 必須 |
| 相手 | ◯◯クラブ | 必須 |
| セットごとの得点 | 25-21、22-25、15-12 | 必須 |
| 練習試合か大会か | ◯◯市民大会 | あると振り返りやすい |
| 出場メンバー | 先発の6人と交代した人 | あると振り返りやすい |
| 会場 | ◯◯体育館 | なくてもよい |
勝敗は得点から分かるので、勝敗そのものを記録しないほうがよいです。両方持つと、必ずどこかで食い違います。「勝ったはずなのに負けになっている」という状態は、記録への信用をいちばん早く壊します。
同点で終わったセットは、打ち間違いとして扱うのが正解です。バレーボールに引き分けのセットはありません。
記録から分かること
半年ほど続けると、数字がチームの課題を教えてくれます。
| 見る数字 | 分かること |
|---|---|
| 勝率 | チームの今の位置。大会のレベルを選ぶ目安になる |
| セットの取得率 | 勝ち負けより細かく、力の差が分かる |
| セットごとの勝ち負け | 立ち上がりが悪いのか、終盤に崩れるのか |
| 相手ごとの成績 | 勝てている相手と、勝てていない相手 |
| 出場メンバーごとの成績 | 勝てている並び。ポジションの組み方の参考に |
「第1セットを落とすことが多い」と分かれば、試合前のアップを見直す、という具体的な手が打てます。並びの考え方は作戦ボードの使い方にまとめています。
試合中につけるか、あとで書くか
方法は2つあり、どちらが良いかは場面によります。
| 試合中につける(得点板) | あとから書く | |
|---|---|---|
| 向く場面 | 審判台の横、ベンチ、練習試合 | 大会が終わってから、まとめて |
| 良いところ | 現在の点数が全員に見える。付け忘れない | 試合に集中できる |
| 難しいところ | 誰かが端末を持つ必要がある | 点数を覚えていられない |
練習試合なら得点板、大会ならあとから、という使い分けが現実的です。大会のときは、セットが終わるたびに得点だけ手元に控えておくと、あとから書くときに困りません。
Rocks では、どうしているか
Rocks は両方用意しています。入口は「戦績」です(試合の記録と得点板)。
- 得点板 — タップで加点。サーブ権、セットポイント、25点・2点差での決着、最終セット15点まで扱います。取り消しは50手ぶん。1点ごとに端末の中へ保存するので、アプリが落ちても続きから戻れます
- あとから書く — セットごとの得点を入れます。得点板を使い終わると、そのまま入力画面に渡ります
- 出場メンバーも書き残せます。 あとで一覧に「出場:…」と出るので、どの並びで勝てたかを振り返れます
- 勝敗は保存しません。 得点から導きます。同点のセットは弾きます
- 通算成績・勝率・セット率は自動でまとまります
- チームごとに分けて見られます。 複数のチームに所属していても、そのチームで出た試合だけを見られます
- 記録は本人だけが読み書きできます
試合の日に誰が来られるかは予定と出欠で集めると、並びを考える前に人数が分かります。